樹脂香を燻らせて神話と伝承の世界に遊ぶ①

乳香、没薬、安息香・・・西方の香りでエキゾチズムに耽る

 
イングランドから届いた樹脂香のブレンド。

 
樹脂香

 

 
乳香、ミルラ、コパルをメインに、ミスルトゥ、ローズ、ワームウッドなどのハーブがブレンドされています。
ブレンドされた香にはケルト神話に基づいた季節の節目の祭りや賢人の名がつけられています。
その名によって、また、香の仕様書によって、
奇妙で神秘的な異国の物語を感じます。
 

※誤字訂正:画像の初っぱなの綴り、ミス!Miichelじゃぁなくて Michel(>o<。
愛をプラスしました(言い訳)。

 
12種類のブレンド樹脂香

 

 
Michael=ミカエル
あるいはマイケル、ミッシェル、ミッチェル、ミハイル、米迦勒・・・。
ガブリエル、ラファエルと並ぶ三大天使のひとり。
「誰が神のようになれようか」という意味があります。
あらゆる宗教に類似するものが登場します。
甲冑をまとい、右手に剣、左手に審判を下すための秤を持つ姿で描かれます。
シンボルとしては火、赤、南。
香の仕様:乳香、ミルラ、穀物

 
Lughnassadh=ルーナサ
収穫期の祭り。サムハイン、ベタネ、インボルクと並ぶゲールの代表的な行事です。
夏至と秋分の間、8月1日頃に行われます。
その名前は神・ルフにちなみ、彼が母親の葬式にあたって開催した饗宴やスポーツ競技が始まりだとされます。
ゆえに、この日には他の祭りのようにお見合いパーティ的要素や音楽、ダンスの他に、
スポーツコンテストも行われるそうです。
雄牛を捧げ、最初に収穫したトウモロコシを山の頂上に埋め、最初のビルベリーを食します。
ストーリーテリングの様子は吟遊詩人の存在を思い浮かべさせます。
ワクワクしますね。☆☆☆
香の仕様:乳香、ヴァチカン香、オークモス、ヘザー、ルー、バラの花びら

 
Ultra protection(ハウスオリジナルブレンド)
浄化と保護のために・・・。
香の仕様:17の樹脂、21のハーブ、9つの聖木、3つの花

 
Yule=ユール
ゲルマン、ヴァイキングの冬至の祭り。北欧のクリスマス。
再び太陽が力をつけ始める日であり、それを祝福する。
オーディンにビールやイノシシ、豚の料理を捧げる。
大きな薪にリボンを巻き、焚いてその火を数日絶やさぬようにする。
それは太陽を助けるためである。
香はこのユールの日を祝福する。
香の仕様:乳香(ナチュラルと金彩)、ミルラ、オークの樹皮、ジュニパーベリー、ミスルトゥ

 
Imbolc=インボルク
冬至と春分の間、2月の1日か2日に行われるケルトの祭り。
春の始まりを祝します。
ケルト神話の女神、ブリジットを奉り、たき火をし、ブリジッドを模した人形をベッドに寝かせます。
人形はヘンプや小麦の穂、トウモロコシの繊維、リボンなどでこしらえられます。
ゲール人の間で始まり、ノルマンの侵略、キリスト教の広まりなどさまざまな影響を受けてきましたが
最近ではウィッカンやペガン達により松明の列をつくり、呪術的な儀式を伴って行われることもあるそうです。
香の仕様:コパル、赤いサンダルウッド、ドラゴンズブラッド(木)、乳香、シナモン、ワームウッド(ニガヨモギ)
ウッディー調の香りがします。

 
Litha=リタ
夏至の祭り。
聖ヨハネの祝日で、若者を中心にした恋と繁栄を謳歌するハッピーな行事。
薬草を摘み、花を飾り、たき火をし、一晩中踊り明かす。
一方で、魔女とペガンにとっては光の王国に反撃を始める祝すべき日。
この日、世界の光と闇のベールは最も薄くなり、精霊は簡単にすり抜けてくる。
うっかりセントジョーンズワートの花を踏めば、フェイの世界に引き込まれてしまうと言われている。
このフェスティバルに共通するハーブは、
セントジョンズワート、ヴァーヴァイン、ローズ、ユリ、ラベンダー、アイビー、シダ。
祭壇には新鮮な果物が飾られています。
香の仕様:コパル、乳香、ミルラ、コーンシルク、オリーブ樹皮、ヤロー(ノコギリソウ)

 
Gums of Arabia=ガムズオブアラビア
教会や大聖堂でつかうためにモンク(修道士)たちがブレンドした芳香の樹脂。
いまは、それが個人でも使えるようになった。
香の仕様:赤と黒の乳香(赤は染め)、その効果を強めるためのスタイラックス(安息香)

 
Moon Magic=ムーンマジック
三賢人が使うといわれるスモーキーな香り。
仕様の記載がありませんでしたが、乳香をはじめとする樹脂の混合のようです。
ほかのものより、少し甘い香りがします。

 
High John=ハイジョン
奴隷としてアメリカに売られたものの、困難を超越し、アフリカに戻った伝説的な民間ヒーロー。
征服王ハイジョンともいわれるのは、奴隷となっても精神を強く保ち続け、
けっして屈しなかったことによります。
アフリカに戻っても、その精神は朝顔のような花を咲かせる里芋の根に宿してアメリカに残しており、
それを燻らせれば彼を召喚できるという伝説まで生まれました。
この花の根(High John root)は黒肌の男性の睾丸に見立てられています。
おおきな栗の実みたいな形でしわしわしています。
道祖神・・・のようなあつかいですかしらね。
幸運と守護のお守りとされています。
香の仕様:乳香(染めとナチュラル)、ミルラ、コパル

 
Cathedral=カテドラル
大聖堂の浄化のために僧たちが作った香。
乳香と特別なナチュラルオイルがブレンドされています。
振り香炉で燻ら、振り子のように揺らしながら聖堂をゆっくり巡回する様子を思い浮かべてみてください。
信者でなくとも、神聖な心持ちになってまいります。
香りには甘さがあります。

 
Basilica=バシリカ
バシリカとは長い廊下のある聖堂のこと。長堂式といいます。
この香は乳香とナチュラルオイル、2種類の秘密の添加物がブレンドされています。
そのレシピは出エジプト記にあります。
出エジプト記といえばチャールトン・ヘストンの「十戒」。
娯楽性のある壮大な映画でおもしろいです。
もうひとつモノクロで「十誡」というのがありますが、
最後にピラミッドの秘密が砂によって閉ざされていくシーンは怖いほどです。
話がそれましたが、「秘密の添加物」とは一体。。。?
香りは乳香・ミルラのなかにスパイシーなものが感じられます。
イカスミをまぶしたようなトーンが印象的ですね!

 
Beltane=ベルティネ、ベタネ
古代ケルト5月1日の祭り。神ベレヌスに捧げる。
春分と夏至の間であり、夏の始まり、そして放牧を始める日である。
太陽を象徴するたき火をし、家畜や人々の保護、豊穣を祈る。 
香の仕様:コパル、乳香、ミルラ、ローズやジャスミンの花びら

 

 
12の香りの名前からそこにある物語にふれてみましたが、
ここにある素材には、まだなじみの薄いものがたくさんあって
どんなものなのだろうと興味もわきます。
日記が長くなりましたので、それらの素材については、次のブログに回します。

 

 

 


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