UKミステリーに大はまり中
Law & Order UKがめっちゃおもしろい!!!
ゆうべも5本、シーズン1から2にかけて見ました。ありがとうっ!Amazonプライムビデオ!
警察と検察の物語で、犯罪発生、捜査、逮捕、検証、起訴、裁判、評決というのが基本的な流れのドラマです。
もともとアメリカのドラマでそちらを見始めていましたが、
AXNミステリーの「バーナビー警部」「法医学捜査班」あたりからUKドラマの脚本の良さと
風景の美しさに魅力を感じていたので、UK版が配信されると知ってすぐに切り替えてしまいました。
はじまりに「これは警察と検察の物語です」という簡単なナレーションが入りますが、
おおお、イギリス英語、っていうところから、まずワックワックしちゃいましたよ、ほんと。
ハリウッド映画で慣れた快活なアメリカ英語に比べ、
イギリス英語、やたらw音やtやdのように舌先を使う音がはっきりしていて、
逆にもごもご聞こえるので「ファッ?」ってなってたんですが、
いまや 耳に心地よい!・・・いや、もちろん、内容は完全字幕頼みですけどね、理解とかしてないんですけどね。
話がすぐそれるのは、癖。
ローアンドオーダーは主人公の警察や検察はよく負けるんです。
正義対悪の簡単な筋書きはないのです。
見ている方としては主人公に肩入れするから、
「ええ~、そこで負けちゃうのぉ?」と思うこともあります。
シーズン2の一話、被害者が幼児、犯人が近所の10歳の少女。
被害者の母の言葉が胸に刺さります。
犯人は憎いけれど、少女の背景を知るものとして、収監ではなく継続した保護が必要であると
涙ながらに訴えるのです。
検察はもちろん犯罪を立証し収監を目的とするものですが、
この場合はいかに少女の生活環境が劣悪かを訴え、
そして長きにわたって精神治療と保護という形での「罰」を勝ち取る方向で弁論を進めます。
しかし、評決は有罪、12年の収監の結果を迎えます。
検察はその職務を果たしたといえるのですが、彼らの苦悩は深まってしまいます。
考えさせられる終わり方が多いドラマですが、
それらはすべて満足感のある余韻として響いてきます。
UKドラマのよいところ!
UKドラマはアクションや表情に頼らず、役者互いのセリフの掛け合いが丁寧でよいのです。
手を抜かない感じ。
また、事件の背景に移民やカルト、中東問題、同性愛、偏見、児童虐待さらに日本では絶対になかろうシニアの性問題もみられます。
いかにもヨーロッパらしいものですが、
それらをクールに、でも思いやり、憐み、怒り、哀しみをこめて正義を模索する姿勢があると思います。
しかし、子どもがかかわる犯罪には格別に厳しい。
被害者が子どもであった時、すべての捜査官、検視官たちの衝撃や怒りの表現はことさらに大きいように見えます。
そして、事件の再現の仕方が、とてもリアル。
特に「法医学捜査班」はグロいという評価がありました。
サスペンス劇場にある「美しい被害者」などなく、無残で痛ましい。
興味の本質はそこではなく、
被害者が声なくして訴えてくるものを聞き取ろうとする法医学者たちの姿勢に打たれるのです。
バーナビー警部の舞台はイギリスの田舎町ですが、
行ったことないのでよくわかりませんが、お墓の形状からしてケルトっぽいし、
すこし北部なんでしょうか?
民家や庭などにも時を感じさせるものがあり、とても美しいのです。
ドラマで気分は観光。
それに主人公が若くてかっこいい、というのが少ない・・・かも。
おじさん、おばさんが多い。
ただし!サブにかっこいいのがいたりするのですねぇ。
ローアンドオーダーではマット役のジェイミー・バンバーさんとか?
法医学捜査班ではハリー役のトム・ウォードさんとか?(*^^*)
うん、二人とも似ている。好み。
いや、ミーハー根性は抑えて、このふたりでさえ、カッコイイというより
人間臭く、感情的であったり、ダメダメなところをさらけ出しているのです。
法医学捜査班は日本語字幕付きのDVDがないので、アマゾンUKを通じBBCから取り寄せてしまった・・・
字幕も英語だ!がんばるぞ!
ちなみに、自殺(suicide)、故殺(manslauter)、尿管(ureter)ということばはこれで知りましたとさ。
学校で教わらない英単語。