とろ〜りのはずが…まさかのゴムボール!? あったか料理とチーズの意外な相性問題

とくに高齢者や幼児がいるなら要注意!?チーズの落とし穴

 
野菜がたくさんあったから、ウマウマミネストローネを作りましょう。
カラダにうれしいデトックス。
スープというより、ほぼ煮込み。
すするというより、頬張る系。

 

トマト煮込みになったミネストローネ 

 
・・・いや、もっと汁あったんです。ほんとです。

 

 

 

そして決め手はチーズのトッピング。
北海道うまいもん市で買った某人気牧場の裂けるチーズ。

 
 
裂けるチーズ高タンパク!

 
ところがその日、チーズは思いがけない変貌を見せたのでした。

 
とろーり溶けたと見えたチーズがスプーンに絡む。
スプーンが動くたびに、チーズがまとまってくる。
「なんぞ・・・?」とおもいつつ、頬張ると、
硬い!ていうか、噛みきれない何かになってるっ!
これはまるで・・・

 
スーパーボール!

 

高齢の母や4歳のマーゴが一緒に食べていたら危なかったかもしれんよ・・・(-_-;
 
裂けるチーズは「とろける」とはなっていないけれど、
あたたかい料理に入れるな、とは書いてない。
どこでミスった?
高タンパク質25gも謳ってて、これって最高じゃない?と思ったのに。

 
ところがこの「高タンパク質」が、実はくせ者だったのです。

 

 
どうしてチーズはゴム状になってしまったのか

 
調べてみた。

 
1.タンパク質強化されたチーズには、通常よりもカゼインなどのタンパク質が多く含まれる。
・加熱するとこれらのタンパク質が過剰に凝縮・収縮して、弾力のある固まりになる。
・これは高温で焼きすぎたチキンや魚が硬くなるのと同じ原理。

 

 
2.「裂けるチーズ(ストリングチーズ)」は元々モッツァレラチーズを加工して作られるプロセスチーズの一種
・タンパク質を繊維状に並べる加工(パスタフィラータ製法)を施されている
・この構造は温度の変化に敏感で、熱を加えるといったん溶けてもすぐに収縮・再結合しやすい → 固まり

 
なるほど。
教えてくれたのはチャットGPT君。
加えてスープに適したチーズの紹介もあって、なかなか気が利いてる。
モッツァレラでも生タイプや水分の多いものならオーケー。
脂肪分と乳化剤のバランスがよいシュレッドチーズは定番、
パルメザン、ペコリーノロマーノなら溶けすぎずに風味を加える、
そしてリコッタやマスカルポーネはまろやかで分離しにくい・・・のだそうだ。

 
そういえば先日低コレステロールを謳ったシュレッドは、ぜんぜんチーズの味しなかったなぁ。
トーストにしてみたけれど、粉っぽいというか、サクいというか何を食べているのかわからなかった。
安かったので買ったのだけど、牛乳と低脂肪乳の違いと似たような理屈なのかも。
シュレッドでもよく成分表示を見た方がよさそうだ。

今回は学んだなぁ。
ちなみに今回購入したチーズにはなんら問題はありません。
料理の仕方がわるかったのです。
知識が足らなかっただけなのです。
同時に購入した同メーカーのカマンベールはとてもおいしかった。

 
知ることって、とってもダイジだね。
食の安全もそこから。
「美味しい、楽しい」はその上にあるんだね。


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