お香、とことん~安息香と蘇合香の香りってどんなん?
安息香と蘇合香。お香は嗅がなきゃわからない!
安息香と蘇合香。
どちらも「スチラックス」というキーワードがでてきて、その違いが理屈ではわからなかった。
わからなかったらうずうず知りたくなる。
香りなら、嗅ぎたくなる!
イギリス、インドに行かずとも、高野山にあるじゃないか。
・・・というわけで、即行お取り寄せ。
本日は、ニールヤングをBGMに、続・お香日記、したためております。
高野山太師堂さんに注文して、次の日には届きました。
いつか直接、伺いたいものです。(近くの宿坊チェック済み♪)
それはそれは清廉にして静寂、懐かしい既知の香り
箱をあけたら、そこはお寺だった。
お寺に入ると香る、あの香。
正直、ちょっぴり拍子抜けするほどなじみのある香で
西方の樹脂の不思議さや驚きはありません。
それほど、「既知」なのであります。
けど、4つの香はすべて個性があり、その違いははっきりとわかります。
またひとつひとつをとってみれば、さほど抹香臭くないのです(なんで?)。
たとえばあまりにお寺くさい(お葬式っぽいという意味で)のではなく、
もっとアロマしたい、という方もOKだと思うのです。
燃やさず、また、燃して、香りを確かめてみました。
安息香
わずかに緑を感じる灰色です。
樹脂香のなかで「秘密の香」とされていたBasilica。
この色は、安息香かも!きっとそうだ。たぶんそうだ。そうかもしれない。ち・・ちがうかな、知らんけど・・・><。
ウッディな香りです。材木屋さんに漂っているような香りですが、
そこにあるスギや檜の香りをちょっとまあるくした感じです。
ツンとスパイシーで、燃すとそこに少し甘さが加わります。
安息脂
安息香の純度を高めたものだそうです。
芳香という意味では安息香にまさります。
お寺の香りにより近く、雅な感じがいたします。
燃すとお部屋を静寂な雰囲気に一変させたように感じました。
100均などでスティックのお香を求める方は多いと思いますが、
余計なヒゴの匂いなどの雑味がなく、
同時に自分の内側の雑味も吹き消してくれるようでした。
実感します。
ただ、「ほわぁ、よい香り~」と立ち上る煙をまっすぐ直接鼻にすいこんで、
強烈な刺激にヒワッとなりました。
手で寄せて優雅に香りを愉しみましょう。。そう、優雅に。
シャム安息脂
バニラに似た香りがします。
バニラとクローブの間という感じ。
燃すと、完全な透明の液体になりました。
他のものは焦げた固形物が残ります。
同じ安息の名をもつものでも大きく異なるのですね。
蘇合香
一番目の画像をごらんのように、ぬぺっとした半固形です。
ドライプルーンを潰したような感じです。
指先で少しひきちぎると、ペ~っとひっつきます。
たしかにプルーンのような甘い香りで、その後にどこか知っている香り。
なんだろ・・・・考えてみましたら、
そうだ、ニッキに似ている!
ある年代以上の方でしたら、お祭りの屋台で毒々しいほどの色紙にニッキをしみこませたものをご存じかと思います。
あの紙をしゃぶりましたねぇ。んで、ベロだして、どのくらい色がついたか競ったもんです。
じつは、ピリピリ辛くて苦手だったんですが、そこはそれ、子供社会の慣例。
添加物に敏感な今じゃ、考えられないかもですね。
もっと身近には京都の八つ橋がニッキの味ですよね。
八つ橋は上品ですが、もっと原始的(?)な根本的な香りです。
混同されやすいニッキとシナモンの違いは
ハッカとミントのようなもんでしょうか。
ちょっと調べてみましたら、
ニッキもシナモンも同種の肉桂の樹木から採りますが、
シナモンは樹皮、ニッキは根っこから採取するのだそうです。
さて、話がずいぶん逸れましたが、蘇合香、
イメージはフルーティでかわいい香りです。
結論。
安息香と蘇合香はぜんっぜん、違う。
安息香と安息脂については、なにかの方法で、小分けしてプレゼントする企画を立ててみたいと思っています。
試してみたいですもんね!!