京の神無月②~祇園四条レストランキエフ

どこか懐かしく、どこかあったかい、癒しの空間でいただくロシア家庭料理

 
レストランキエフフォトコラージュ

 
一曲。
♪ポーリシュカポ~ォレ、それは愛のこーとーば♪
フォークですね、フリンジ付きのチョッキにパンタロンとか履いちゃったりして
白いギターも抱えたいですね。
いや、わたしよりも一世代、二世代くらい上のおにぃさん・おねぃさんの話ですよ。

 
京都は四条川端交差点を一筋北東へはいったところ。
みるからに古い雑居ビル、見上げると、そこに「キエフ」の看板。

 
レストランキエフ看板

 
「え~~めっちゃ古いビル、大丈夫ぅ?」
だいじょうぶですよ、このあたり、築1500年って建物ざらですから、
新しいほうですねっ。
キエフのホームページによりますと、
オープンは1972年だそうです。
うゎぁん、わたしぃ、うまれてなぁい。

 
BGMは加藤登紀子さんの歌声

 
低く、こころに響く歌声。
美しい日本語の詩とメロディ。
どうやら、加藤登紀子さんのお身内のかたがやってらっしゃるお店のようで、
実際にライブなどもあるそうです。
名曲の数々が楽しい食事のBGMとしてさりげなく流れる。
ときどき、「ふんふんふ~ん」って、気づいたように鼻歌で合わせたり?
琵琶湖周航の歌や、ひとり寝の子守歌が好きです。
フォーク全集なんてもんを買ってだな、ギター弾いたもんですじゃ。

 
お手ごろな「バイカルコース」で十分堪能できます

 
コース料理というのは、お店が最高の組み合わせを提供してくれているわけで、
迷った時には、コレッ!
家族とお財布に相談し、お手ごろな「バイカルコース・3500円」を3人前!
アラカルトから、定番ピロシキとシベリア風水餃子「ペリメニ」。
ピロシキ、って聞くたびになんだか心臓にグサッとくるわぁ・・・・
なんでか。それは後で。

 
バイカルコースのメインは3種類から選べます。

 
A.ガルショーク(ビーフシチューの壺焼き)
B.白身魚のサワークリームソース
C.牛肉のトマトソース

 
ここはちょうど3人。3種類注文して、とっかえっこしよう!

 
ここからは独断お料理ポイント。
オードブルの目玉は「にしんのオイル漬け」。
北の国の童話にも登場するにしん。
京都ではおそばにのせるにしん。
ずっと昔から貧富の分け隔てなく人々の食卓に載ってきたにしん。
このオイル漬けが添えてあるパンによく合うんです!
さらにシェフのオススメは、オードブルのお皿のすべてを
全部パンにのせて一気にあじわうこと!
ちょぉっと食べるの難しいですが、お口の中で絶妙のハーモニー!
サーモンの向こうにちらりと見えているのが、にしん。

 
レストランキエフオードブル

 
ロシア料理と言えば、これ、ボルシチ。
ごらんください!この宝石のような柘榴色!

 
レストランキエフボルシチ

 
サワークリームを少しずつ溶かし込んでいただきます。
軽い酸味とビーツをはじめとする野菜のうまみ!
これいただいたあとは、きっとわたしは美人。
・・・と思えましたが、実際はそうは問屋が卸してくれませんでした。
けど、ちょっと鍋ごともってきて!といいたくなるおいしさでした。

 
レストランキエフペリメニ

 
これがシベリア風水餃子ペリメニ。
こちら、キエフではこのようにサワークリームスープでいただきます。
めっっっっちゃ、おいしかったです。モチっとした皮もなかのお肉ボールも
あと30個くらいたべられるほどです。
家庭的な味わいがあって、ちょっとおうちでもチャレンジしてみたくなりました。

 
メインの3品。
まずは牛肉のトマトソース。

 
レストランキエフ牛肉のトマトソース

 
家庭的な味。しめじ入りのポテトサラダと合わせるとナイス!おいしい!

 
白身魚のサワークリーム

 
白身魚のサワークリーム。この日は「さごし」やったとおもいます。
サワークリームソースは皿をパンで拭ってまでいただきました!おいしい!!

 

レストランキエフビーフシチューの壺焼き

 
ビーフシチューの壺焼き。
これのポイントはパン!
なんでしょうね、デニッシュじゃないし、ふかふかのロールパン系でもない、
油脂分が多く練り込まれたパンです。シチューによく合う仕立て。おいしい!!!

 
いやぁ、もう堪能しましたよ、といいたいところですが、
〆はデザート。

 
レストランキエフデザート

 

 
デザートの主役はお皿じゃなくて、紅茶と薔薇のジャムですね!
ジャムをたっぷり。すぐに混ぜない!
最後に底にのこっている薔薇の花びらをすくって口に入れると
ふぁぁぁ・・・幸せの味ですねっ!
ちなみに 薔薇のジャムはお土産に買うことができるようです。

 
レストランキエフ
ホームページ http://www.restaurant-kiev.com/alacarte.html

 

ピロシキにはほろ苦い学生時代の想い出が

 
ここからは蛇足。
学校でちょっとロシア語かじってた時、
学祭でクラスはピロシキ屋をやっておりました。
自分はといえば、部活とバイトばかりでクラスの劣等生でありまして、
わいわいにぎやかな教室を後目に
ほとんど参加しなかった。もうちょっとなぁ、勉強しとけばなぁ・・・
もったいねぇぇぇぇ・・・・・これだけは、いまだにおもうのであります。

 
いまできるとき、学べよ、若者!あとでできないよー。


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