カメ止め!は止まってからが始まりだった!!

「カメラを止めるな!」見てきました

 
何となく不安だった。
また、近頃の日本映画にありがちな、映画サークル的な何かかも。
だけど、好奇心は不安を上回った!
そのくらい、話題の「カメラを止めるな!」。通称、カメ止め。
仕事終わりのナイトシアター、行ってまいりましたよ!
場所は三田市ウッディタウンの、イオンシネマ。

 
カメラを止めるな!半券

 
「えぇ・・・・これだけ?」と顔を見合わせた前半

 
ほぉら、やっぱり・・・・。
場内は静まり返り、ああ、もぉ、はよ、帰りたい、とおもったドタパタっぷり。
PVとある程度のレビュー以外は予備知識なしでまいりました。
レビューは
「場内爆笑の渦!」「終わったら拍手が起こった」「腹抱えて笑った」
などなど。
エンドロール?が流れてさらにメイキング風ドラマが始まっても、
楽屋落ち、身内受け(だと思った)のだらだらした時間にイラつきさえ覚えて
ああ、エドの人々のお笑いポイントはわからんわー!・・・と
まるでレイシストのごとき理不尽な感情。

 
ところがどっこい、ぐいぐい引き込んでいく不思議パワー

 
え?これなに?すごい?
いっぱしの評論家のように筋の通った感想をまとめるのはちょっと難しい。
ただ、確実にわかったのは、これ、ファミリー映画じゃないか!
しかも、おしつけがましくない、とってつけたところのない、
真実の家族愛なんだよ!これは!!

 
役者さんがいい。とってもいいのです。(とくに娘さん)
メインのみなさんからスタッフ役(?)のみなさんまで
上質の舞台劇を見ているよう。
だけど、確かに「映画」なのです。

最後まで「笑う」というのはなかったのですが、
忘れかけていたまっすぐな情熱だとか純情だとか
ないがしろにされがちな「一生懸命」だとか。
それってやっぱりいいものだ、って思い出させてくれる。
同じ時間の別の視点、別の視界を表現するものはいろいろありますが、
フレームの外にある人間ドラマを
こんなにあたたかい目で見られるようにしているものは少ないかも。

 
ひとことで「おもしろい」という中には
笑える、だとか ワクワクする、だとか 
揺さぶられた、だとか 目を離せなかった、だとか
ひとによってさまざまではありますが、
どろどろも、げろげろも ぜんぶ包み込んで、
さいごに 「ふふっ」とくちもとをゆるめることができた
不思議な面白さは、きっと これが初めてだったかも。

 
結論。カメ止め、面白かったです。


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