秋晴れの和歌浦にて
万葉に謡われた和歌浦
この日の和歌浦行きは
師匠のヘルプコールから。
師匠とは、バリ島で出会って35年余り、
精神を、人生をアートにしてくれたママ・みどりであります。
”こんないだの台風(23号)で二階がめちゃくちゃになってんや。
次またくる(24号)いうてるし、たすけてほしなぁっておもって、
最初にあんたの顔が浮かんでな”・・・って、
もううれしすぎて、これは行くしかないやろ!
というわけで、すっ飛んでまいりました。
屈指の景勝地でありながらどこかさびれた感がある県道151沿い
「章魚頭姿山」・・・たこずしやま、と読みます。
雅ですね。わくわくしますね(古代史好き)。
その裾の先端を雑賀崎にして山がそのまま海になだれ込んだような地形。
一時期は活気もあった岬めぐりの宿も次々と廃館になり、
さびしい姿をさらしていましたが、
それが眼下の明るい紀伊水道の眺めの中で対比され、奇妙な無常観がありました。
急斜面に吹く風、
海と地面の境界をひしひしと感じさせる地形、
ここではどうしてもこの世とあの世の境目を感じてしまう。
こんなに明るくて、こんなに美しい風景なのに、
陽よりも陰の気を感じちゃう。なんの裏付けもないけどね。
この向こうには四国があるし、けっして 辺土なんかじゃない。
なのに、なんでここに来ると妙に悟ったような気分になっちゃうのか、
不思議なざわつきがあるんです。しずかなざわつき。。。。。うまく表現できないけれど。
人間が散々手を加えてきたけれど、時はそれを拒絶するように緩慢で
あがいてもあがいても先に進めない、そんな感じのエリア。
それならばその緩慢さをありがたく堪能しよう。
せわしない現世を一杯のコーヒーで。
純喫茶リエールとコーヒーハウス音工房
築130年の古民家を改造した癒し空間の純喫茶リエールはワッフルが人気のよう。
今回いただいたのはかわいいモーニング。
モーニングセットといっても10時から13時までだからかるいお食事といったところ。
飲み物付きで1000円。
ちょっとずつ盛られているのは
ローストビーフ、パンプキンサラダ、ミニラザニア、つみれのクリーム仕立てなど
小洒落た内容。
飲み物はフルーツティーソーダをチョイス。
向かいのレディがみどりさん。
前回プレゼントしたお豆のペンダント(世界樹タイプ)をつけてきてくださったんだよ!
一杯のコーヒーはリエールから2軒先の音工房で。
カップじゃなくて、小さなタッセみたいな手ごね焼き物の器で
マスターセレクトのコーヒーを。
音工房というのは、心地よい空間で心地よい音楽を楽しむということで名づけられたそうですよ。
この周辺、玉津島や鹽竈(しおがま)などの文字まで古代な神社、浜がいっぱいで
その静かさと相まってタイムスリップしたようです。
いちど、おこしませ。
そうそう、一番の目的のみどりさんちのメンテナンスはとどこおりなくすませました。