スーパースモーキィジャパニーズピクルス!「いぶりがっこ」

東北の味、いただきます!

 
「スモークチーズと合わせて食べるとおいしいらしい」
・・・という、「いぶりがっこ」。
見た目は大根の古漬けで、それをチーズと合わせる?
漬物、といえば、あったかごはんやろ?
サラダ感覚、ピクルス、ということか。
チーズ好きとしては、いっぺん 試してみねばな。

 
いぶりがっこ

 

東京の土産物店で買ってきたいぶりがっこの封を開けて
「ふごっ、くっさー!!!」
まず、おもいがけない臭いにびっくりした。
それが燻した香りだと確認するのはその次だった。
臭い→香り。すごくイメージが違うね。

 
あらためて説明書きをみると、
「干した大根が凍らないように、囲炉裏のうえにかけていた」とある。
ああ、そこで「燻された」んだ。
なぁるほど。これは冬の厳しい東北の人々の生活の工夫が生んだ味なんだ・・・
たぶん、こんなスモーキィな味になるとは、想像しなかったんじゃないかな。
最初の最初は、「なんじゃこりゃ!」と言ったんじゃないかな。
納豆でも熟れ寿司でも最初に食べた人はすごいよ、と、想像がひろがってくる。

 
話がそれますが、奈良の柿の葉寿司。
それをお正月料理として作るのを手伝いながら聞いた話。
奈良(川上村)では冬場、魚が少ないのでそれを保存するために、
酢飯に載せた鯖(サケ・マスもいいけど、サバが旨い!)を柿の葉につつみ、
床下で寝かせて、ごはんが「糸を引く」ようになってから食べたんだって。(うゎぁ・・・。)
保存食。
けど、わたし、糸ひく前にそれ、食べたい。

 
さて、いぶりがっこ。
その日のお弁当の天丼の箸休めに二切れいれたんですが、
天丼にはすごく合ったそうです。
自分ではポリポリとつまみぐいしながら
香ばしいような、臭いような、ちょっと不思議な新しい味だと、
二切れ、三切れと手が伸びるのでありました。

 
伝統的な保存食はほぼ発酵食品。
人気もの。流行りもの。
ヘルシーあんどテイスティ。
すごいなぁ、おもしろいなぁ。
いぶりがっこで人の文化と知恵をかみしめた日でありました。


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