セミファイナル

夏・終了の予告・・・

 
ダンちゃん うっそぉん、あっちぃ、焦げるぅ、溶けるぅ、蒸しあがるぅっ!
 これっ、大人げない!シントーメッキャクヒモマタスズリっていうでしょ?
ダンちゃん ・・・ちょっとちがったな。
いや、ほんま、去年ほどとは言わないし、朝は肌寒いくらいだけど(当地)、昼の暑さには参っちゃうよ。
 でも、愚弟、ほら、耳を澄ませてごらん?ツクツクボウシと啼く声が。
ダンちゃん ん?あ、ほんまや!うゎ、夏終了のお知らせ。
 夏休みの宿題未達成分あったりすると、焦る時期です。
ダンちゃん とくに読書感想文な。最近は書いても書かなくてもどっちでもいいらしいけど。
 君はどっちにしても「〇〇を読みました、おもしろかったでっす」でおわりやん。
ところで蝉さん、といえば、ゆうべな・・・・

 
ゆうべの虫

 
 ♪ゆうべの、ことはッ もぉいぃわなぁいでぇぇぇ♪
ダンちゃん なにその古そうな歌謡。
 おま、これ名曲やぞ。伊東ゆかりさん、「小指の想い出」
1967年作詞有馬三重子さん、作曲鈴木淳さん(俺調べ)
ダンちゃん そんな大昔の歌とか、よぉ知ってるな!君、何歳やねん。
 僕にはたまに前世の声が聴こえるの!
それはともかくやね、ゆうべのお客は、蝉さん。
ミッションを終えて我が家の扉を開けたら、一緒にお入りになった。
ダンちゃん んで、いっしょにご飯食べました、とか言うなよ。
 いや、そうしたいと思ったんだけどね。
ダンちゃん おもったんかい!
 別にボク、何にもしてないのに、蝉さん、パニック!
ジジジジジジジってなきながら、壁にぶつかりながら飛び回った。
階段であおむけになって失神したところを、そっと取り押さえようとしたけど
ぶゎっと起き上がり、またしてもブン回り!さぁ、僕、困った!
「はいはい、大丈夫、お外に出してあげますよぉ」って蠅叩き振り回しながら、
優しく声をかけるのだが、そのやさしさ、蝉には届かない。
ところが!
ダンちゃん ふんふん。
 飛び回った蝉さん、ポッって、僕の胸にとまってん!まるで 蝉のブローチ。
そぉぉぉっと下駄履いて、
ダンちゃん 下駄!?
 草履!ええねん、どっちでも!
草履履いてやね、そっとお外に出た。
「もう お山にお帰り」・・声をかけるけれど、蝉さんなかなか離れない。
ダンちゃん 好かれたんかな、よかったな。
 人を見る目があるんだな。
ポンポンと胸を叩いたら
「ジジジジ(バージルさん、ありがとう、またお礼を持ってきます:俺翻訳)」
と言いながら飛んで行った。
ダンちゃん すごく、都合のいい蝉語翻訳やな、んで、蝉はお山に帰ったと。
 それがさぁ、ぶ~んと飛んだとおもったのに、
おうちの壁にまた張り付いちゃった・・・・なんか元気なかった。
ダンちゃん 蝉って、羽化してから7日しか生きられないって小さいころ読んで、
ちょっぴり悲しくなったことあったよね。
 蝉がジーッジジジジジジーってのたうち回って鳴くときを
「セミファイナル」っていうらしいぞ。
ダンちゃん ええぇ~ww、おもしろいやらもの悲しいやら・・・ww

 
本日画像がないので、gifアニメでも置いときますね。

 

twins

 
※本記事は一部アメーバからの転載。


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