緑の月の石~アルバイトムーンストーン

緑の月の出る夜は

 
妖精のささやきも聞こえましょうか・・・?

 
赤い月なら魔性も蠢き、
黒の月は新生の予感、
銀白は聖母の抱擁、
虹色は天の祝福。

 

 
本日ファンシィに始まる日記でございます。
乙女やろ?

 
その輝きで遙か過去より「月のようだ」といわれた、ムーンストーン。
白、黒、橙、茶、灰・・・さまざまな色がありますが、
石の表面よりわずか奥から発する輝き、「シラー」を共有する「長石」の仲間。
厳密には異なる化学組成をもつ別の鉱石なのだそうです。

 
ムーンストーン種類

 
変わり種は左上のひときわ大きなツートーン、太陽と月が同居する石、サンムーンストーン。
そして本日の主役、右上の「緑色のムーンストーン」です!

 
受け売り・緑のムーンストーンの神秘

 
単独では灰にも見える淡い緑色は、そのほかのムーンストーンと並べてみると明らかです。
どちらかというとラブラドライトに近く見えます。
ピアスとペンダントにしたものをご覧ください。

 
緑のムーンストーンのピアス

 

 
緑色のムーンストーンペンダント

 

 
どの粒からも青と銀白のシラー、ペンダントに使用した石にはさらに、ゴールドのキャッツアイが浮かびます。
シラーは2種類の化学組成をもつ長石が薄く層になって、取り込んだ光にあらたな波長で反射することで見える輝きです。
このムーンストーンの場合は「アルバイト」と「オリゴクレース」という2つが重なり、この輝きを生んでいます。
鉱物的には「ペリステライト」に当たります。・・・・・へぇぇぇ・・・・な・・なるほどぉ°▽°??
じゃぁ、この緑色の原因はなんだ!?
原産地はスリランカ。
上質の美しいブルームーンストーン、セルモニアやロイヤルの産地です。
緑色の原因はクロムや銅、マグネシウムなどがありますが、
それらを含む地層で生成されたムーンストーンなのだろうと想像します。

 
早い話、わかんない。
奇跡。
そう、地球の奇跡なのだ!!
美しい、奇跡!!!これに尽きるではないかっ!

 
鉱物の組成や、もっとも興味のある「シラーのでるしくみ」や「ムーンストーングループ」について、
とってもわかりやすいサイトがありました。とっても勉強になります。

 
「最近市場で見かける長石について」(宝石鑑別のCGLさん)

 

 
石は化学だ。
だけど、そこに「月のよう」と形容した人の感性や
シラーを生む層を作った偶然の神秘性は
あっていい。
神秘の謎を解き明かそうとする探究心もまた人のもので、
自分ではできないが、それを実行したみなさんの話を聞くのは、興味が尽きない。

 
超お高い宝石なら、正誤の鑑別は必要ですが、
もっとも重要なのはその石にふれて「ああ、いいなぁ・・・」と思えることかも。
感情論に任せて逃げちゃった。

 

ただし、それを販売する立場なら、最低限の注意も必要だと承知しています。
たとえばハウライトターコイズはターコイズではありませんし、
人工的に青く染めた水晶をアクアマリンだとはいわないのです。
キャッツアイ効果のガラスをムーンストーンだといってはいけないのはいうまでもありません。
そのあたりは学びながら、気づきをいただきながら、
これからもご紹介していきたいと思うのです。

 
ここで宣伝・緑のムーンストーンのピアスとペンダント

 
今回の緑色のムーンストーンのピアスとペンダントはショップで販売しています。
特に、ペンダントに使っている石は本当に美しいです。
覗いてみてください。

 
ペンダント
 
ピアス

 

 


Top